皆さんは、人生の中で「なぜこんなことが起きるのだろう」と悩んだことはありますか?若い頃に抱いていた「将来の夢」や「希望」が、現実の困難や裏切りによって打ち砕かれたように感じたことはないでしょうか。
今日の聖書の箇所には、まさにそのような壮絶な人生を歩んだ人物が登場します。
アブラハム、イサク、ヤコブの祝福を受け継いだ、ヨセフです。ヨセフは少年時代、特別な夢を見ました。しかし、彼の現実は夢とは正反対の方向へ向かいます。兄弟たちに裏切られて奴隷として売られ、さらには無実の罪で監獄に入れられました。
しかし、神様は彼を囚人のままで終わらせませんでした。神様はヨセフに「夢を解き明かす(解釈する)力」を与え、やがて彼はエジプトの総理大臣となり、多くの人々を飢饉から救うことになります。今日は、このヨセフの「夢の解き明かし」の物語から、「暗闇の中で神の目的を見出す5つの鍵」について考えていきまいです。
①神様は「どん底の場所」でも共にいてくださる。
ヨセフの人生は、波乱万丈でした。波乱万丈の人生とは予想がつかない苦労や大成功を繰り返す生き方です.。父親に愛されていた少年が、兄弟の嫉妬によって穴に投げ込まれ、エジプトへ売られました。ポティファルの家で信頼を得たと思ったら、濡れ衣を着せられて監獄へ送られました。ヨセフはポティファルの妻と寝ることを拒否したため、彼女はヨセフの服を自分の手に持っていたことを理由に彼を嫌がらせで訴えた。そのためヨセフは不当に投獄され、すべてが失われたかに見えた。
私たちはときどき、状況が悪化の一途を辿り、何も変わらず、変化も繁栄もないように思える。しかし、周囲の状況に注意を払うと、落胆し、五感に導かれてしまう。人生の「どん底」です。
しかし、創世記39章21節にはこう書かれています。
「しかし、主はヨセフとともにおられ、彼に恵みを施された。」
私たちの人生でも、突然のリストラ、病気、人間関係の破綻など、暗い「監獄」のような場所に落ちることがあります。
例えば、長年勤めた会社から突然解雇され、「自分の人生は終わった」と感じるような状況です。
しかし、聖書は教えています。あなたがどのような暗闇にいても、神様の存在と恵みはそこにあるのです。神様はあなたを捨てていません。
②与えられた場所で「目の前の人」に誠実に仕える
ヨセフは監獄の中で、「なぜ自分がこんな目に…」と愚痴を言って過ごすこともできました。大好きだったお父さんお母さんからとても愛されてたのに、何でよりによってこの僕がこんな目にあわないといけないの!?
創世記40:1-7: “それから、エジプトの王に対する反逆罪が発覚した。それは、王の給仕長か料理長にかかわるものであった。王は給仕長と料理長に対して激怒し、親衛隊長の家にある牢獄、つまりヨセフが入れられている牢獄に、彼らを監禁した。親衛隊長は、ヨセフに彼らの世話をするように命じたので、ヨセフは彼らに付き添った。こうして、彼らはその牢獄で幾日間かを過した。さて、牢獄につながれていたエジプトの王の給仕長と料理長は、二人とも同じ夜、それぞれ意味ありげな夢を見た。朝ヨセフが彼らの所に来てみると、彼らは元気が無かった。そこで、ヨセフは主人の家に自分と一緒に監禁されている二人に尋ねた。「どうしてお二人共、今日は顔色が悪いのですか。」”
しかし、彼は違いました。
監獄の中でも誠実に働き、看守長から信頼され、他の囚人たちの世話を任されました。ある日、エジプトの王の給仕長と調理長が投獄されてきます。彼らは不思議な夢を見て顔を曇らせていました。ヨセフは彼らの変化に気づき、「今日はどうしてそんなに暗い顔をしているのですか」と声をかけました。
自分の問題で一杯一杯のとき、私たちは他人に優しくすることが難しくなります。
例えば、自分自身が職場で厳しい評価を受けて落ち込んでいる時に、隣の同僚が困っていたらどうでしょう?無視したくなるかもしれません。
しかしヨセフは、自分が囚人でありながら、周りの人の心の変化に目を留め、声をかけました。小さな誠実さの積み重ねが、次の扉を開くきっかけになります。もしかしたらあなたの問題はあなたの隣の人の問題より小さいかもしれないです。
③自分の力ではなく、神の知恵に頼る
給仕長と調理長が「夢を解き明かせる者がいない」と嘆いたとき、ヨセフはこう言いました。
創世記40:8)「解き明かしは神のすることではありませんか。」
(後に、エジプトのファラオ(王)が不吉な夢を見て、国のあらゆる占い師や知者が誰も解釈できなかった時も、ヨセフは王の前で言い切りました。
創世記 41:16: “ヨセフはパロに答えて言った。「私ではありません。神がパロの繁栄を知らせてくださるのです。」
ヨセフは自分の才能や経験を誇りませんでした。「私は夢占いが得意です」とは言わず、すべての栄光を神様に帰しました。
現代社会では、「自分のスキル」「自己アピール」が重視されます。もちろん努力は大切です。しかし、人間の知恵や経験には限界があります。
複雑なビジネスのトラブル、家庭内の根深い問題に直面した時、自分の力だけで解決しようとすると行き詰まります。成功した時も、困難な時も、「これは神様の御手の中にある」と認め、神の知恵を求める姿勢こそが、真の解決をもたらします。
神様に委ねること。そして信頼することです。
④神のタイミングを忍耐強く待つ
ヨセフは給仕長の夢を正しく解き明かしました。「あなたは3日後に釈放され、元の職に戻ります。ですから、復職したら王に私の無実を伝えてください」と頼みました。給仕長はヨセフの言葉通り復職しました。しかし、彼はヨセフのことをすっかり忘れ、2年という年月が流れました。ヨセフにとって、この2年間はどれほど長く、厳しかったことでしょう。「助かる」と期待した分、落胆も大きかったはずです。しかし、神様の時計は止まっていませんでした。2年後、ファラオが夢を見たまさにその瞬間に、給仕長はヨセフを思い出したのです。
私たちも「祈ったのに答えがない」「いつまでこの苦しい状況が続くのか」と焦ることがあります。例えば、再就職活動が何ヶ月も上手くいかない時や、病気の回復が遅い時です。しかし、神様のタイミングは常に完璧です。
ヤコブ 1:17: “すべての良い贈り物、また、すべての完全な賜物は上から来るのであって、光を造られた父から下るのです。父には移り変わりや、移り行く影はありません。”
あと他の聖書箇所でもイエスは昨日も今日も永遠に変わらないお方です。
彼が昨日癒したなら、今日も癒します。今日も癒すなら、明日も癒すお方です。
なので諦めないで下さい。もしヨセフが2年早く釈放されていたら、彼は単なる「無実の元囚人」として故郷へ帰っていただけかもしれません。神様は彼を「エジプト全土を救う指導者」とするために、最も完璧なタイミングを待っておられたのです。
⑤過去の苦しみには「神の素晴らしい目的」がある
ファラオの夢を解き明かしたヨセフは、その対策を的確に提案し、エジプトの総理大臣に任命されました。やがて大飢饉が訪れ、とうとうヨセフの家族の人達も出てきます。ヨセフを奴隷として売った兄弟たちも食糧を求めてエジプトへやって来ます。ヨセフは復讐することもできました。しかし、彼は泣いて兄弟たちを赦し、こう言いました。
創世記45:5: “今、私をここに売ったことで心を痛めたり、怒ったりしてはなりません。神はいのちを救うために、あなたがたより先に、私を遣わしてくださったのです。”
ヨセフは、自分の人生で起きたすべての苦しみ(裏切り、奴隷、放置)が、多くの人々の命を救うという「神の大きな計画(目的)」の中にあったことを理解しました。私たちが経験する無駄に見える遠回りや、不当な苦しみ、傷ついた過去も、神様の手にかかれば「誰かを助けるための貴重な器」へと変えられます。
自分が病気を克服した経験が、同じ病で苦しむ人の慰めになります。
誤解しないで下さい。神様は病気をあなたに与えません。それは神様の思いではないです。彼の思いはあなたを癒すこと。あなたが健康でいることです。挫折した経験があるからこそ、失敗した人に寄り添うことができるのです。神様は、あなたの過去の痛みを決して無駄にはされません。13年間、ヨセフは故郷や家族から遠く離れて、神と分かち合った夢だけを支えとしていたことを思い出してください。その13年間、ヨセフは揺るぎない信念を持ち続け、忍耐強く、夢想にふけり、神が御言葉を成就される偉大な日のために自らを準備していたのです。
神様は、私たちが人生の暗闇にいる時も共におられます。目立たない場所でも誠実に生きる時、神様は見ておられます。自分の力ではなく神の知恵に頼る時、神様は道を開かれます。そして、神様のタイミングは常に完璧であり、私たちの過去のすべての痛みを、祝福へと変えてくださいます。もしあなたが「現実の厳しさ」に直面したら、ヨセフの神様を思い出してください。
エレミヤ29:11: “わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。”
神様はあなたを通しても、素晴らしい計画を成し遂げようとしておられます!